プールが大好きだったのに…急に嫌いになった理由とは?
そろそろプール開きの季節ですね。
水遊びやプールが大好きなお子さんも多いのではないでしょうか。
この時期によくいただくご相談があります。
「プールの授業を毎年楽しみにしていたのに、○年生になって急に嫌がるようになった」
「スイミングが大好きだったのに、突然行きたがらなくなった」
お話を詳しく聞いていくと、「仰向け浮き」や「背泳ぎ」が始まった頃から苦手になった、というケースがとても多いのです。
小さい頃の「ちょっと苦手」に共通点があることも
さらに小さい頃のお話を聞いてみると、
・滑り台が苦手だった、慣れるまで時間がかかった
・ブランコは自分で揺らすのは好きだけど、人に押されるのは怖がった
・イベントなどにある「ふわふわ遊具」を怖がって入れなかった
こんなエピソードが出てくることも少なくありません。
実はこれらには共通点があります。
平衡感覚や固有覚といった感覚のまとまり(感覚統合)がゆっくりなお子さんでは、「姿勢不安」や「重力不安」が背景にあることがあります。
伏し浮きはできるのに、仰向け浮きだけが苦手なのはなぜ?
さらに詳しく聞くと、こうしたお子さんは「潜ること」はできたり、「伏し浮き」はできることが多いのです。
では、なぜ仰向け浮きが苦手なのでしょうか。
仰向けになると、
・足が地面から離れる
・普段とは違う姿勢になる
・重力の向きが目で確認しにくくなる
このような状況に不安を感じやすいため、「怖い」と感じてしまうことがあります。
「安心して浮けた」が自信につながる
そんなお子さんには、ご家族でプールへ行ったときにできる遊び感覚の練習がおすすめです。
プールサイドでウレタンマットの上に仰向けに寝てもらい、そのまま大人2人でマットごとそっと持ち上げてプールの上へ移動します。そして、ゆっくりゆっくりマットを水面へ沈めていきます。
大切なのは、「浮力に支えられている」という安心感を味わうこと。
無理は禁物です。
嫌がったり、怖がったりしたら、その日はそこで終わりにしましょう。
何度か安心して経験できると、浮力に体を預ける感覚がわかり、「あれ?浮けた!」という経験につながることが少なくありません。
日頃の遊びが感覚を育てる
また、平衡感覚や固有覚の感覚統合がゆっくりなお子さんには、
・トランポリン
・バランスボール
・ブランコ
・回転遊び
など、楽しみながら「揺れる」「回る」経験ができる体を動かす遊びもおすすめです。
「頑張る」より、「安心して楽しい」が近道
ただし、一番大切なのは「頑張らせること」ではありません。
「繰り返せば慣れる」
「我慢すればできるようになる」
という関わり方は、かえって不安を強めてしまうことがあります。
感覚統合が育つコツは、「安心」と「楽しい」が土台にあること。
そして、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねていくことです。
苦手には、必ず理由があります。
「怖がりだから」と片づけるのではなく、「この子は今、どんなふうに感じているのかな?」という視点で見ると、お子さんに合ったサポートが見つかるかもしれません。
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