幼児期の検査は「今のお子さん」を知るためのもの
夏休みなどの長期休みになると、お子さんが療育や発達支援を受けている、あるいは利用を検討しているご家庭では、発達検査を受けるケースが増える印象があります。
この時期は、就学に向けた相談や進路について考え始めるタイミングでもあります。お子さんの得意なことや苦手なこと、認知特性などを改めて整理し、今後の支援や就学について考える材料として、発達検査を受けることを選ばれるご家庭も多くみられます。
また、長期休みは園を休みやすく、保護者の方も予定を合わせやすいため、この時期に検査を受けやすいという事情もあります。
検査を受けると、「この結果がこの子の将来を決めるのでは……」と不安になる保護者の方もいらっしゃいます。しかし、幼児期の発達は、そのように単純なものではありません。
幼児期は発達の変化がとても大きい時期
幼児期は、一人ひとりの発達のペースに大きな個人差があります。
言葉が急に増えたり、集団生活に慣れてできることが増えたり、支援を受けることで苦手だったことが少しずつできるようになったりと、短い期間でも大きく成長することがあります。
そのため、一度の発達検査の結果が、そのまま将来まで続くとは限りません。
検査結果は「その時点でのお子さんの様子」を知るための大切な情報ですが、それは成長の途中経過を写した一枚の写真のようなものです。
大切なのは、定期的に発達の様子を確認すること
だからこそ、発達検査は一度受けて終わりではなく、必要に応じて定期的に実施することが大切です。
定期的に検査を行うことで、
- 現在の発達の状態
- 支援によって伸びてきた力
- 引き続き支援が必要な部分
- 年齢とともに新たに見えてきた課題
などを客観的に確認することができます。
検査結果は、より良い支援につなげるためのもの
発達検査の目的は、お子さんを評価したり、将来を決めたりすることではありません。
検査で得られた情報をもとに、
- 今後数か月の短期的な目標
- 就学や将来を見据えた長期的な目標
- ご家庭や園、療育での支援の方法
を見直し、その時々のお子さんに合った支援を考えていくことが何より重要です。
「今のお子さん」を知ることが、次の一歩につながる
発達は一直線ではなく、成長とともに変化していきます。
だからこそ、発達検査は「できる・できない」を判断するためではなく、「今のお子さんを理解するための道しるべ」として活用していただきたいと思います。
定期的にお子さんの成長を振り返り、その時々に合った支援を積み重ねていくことが、お子さんの可能性を広げる大切な一歩になります。
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