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発達支援
~発達検査について~

発達支援発達検査について

お子さんの発達に合わせた治療

子育てをしながら「どうしてこんなことするの?」「どうして言うことをきいてくれないの?」と思うことはありませんか?

インターネットPCITランタンは、治療にあたり、お子さんが今、認知発達のどの段階にいるのかを重視します。

ご希望があれば、初回にご自宅に訪問して発達検査を実施し、お子さんの発達に合わせた遊びやおもちゃをご提案いたします(検査結果報告書の作成もいたします。訪問発達検査を含むプログラムと料金はコチラからご確認ください)。

その子の目から世界はどのように見えているか?

お子さんの発達段階を重視する理由は、その子が今、「どんな世界に住んでいるか」、「世界がどのように見えているか」がわからないと、その子にとって「おもしろいおもちゃ」や「楽しい遊び」、「うれしい言葉かけ」もわからないからです。

脳は「重ね餅」、神経回路は「電球と配線工事」

下の図は、長年子どもの発達支援をされている言語聴覚士の中川信子先生のご著書に掲載されている「脳の積み上げ構造」の図です。

中川先生は、脳の構造を「お正月の重ね餅」に、神経回路を「電球と配線工事」に例えられていて、大変わかりやすいため、引用をさせていただきます。

脳幹→大脳辺縁系→大脳皮質の順に育つ

ここから、中川先生の図と文章(中川,1999)を引用させていただきながら、どうして「おもしろくて、楽しくて、うれしい」ことが、「言うことをきけるようになる」ことに繋がるのかをご説明します(引用箇所は囲み枠で示します)。

中川先生の図と文章
(中川,1999)

一番下は「脳幹」=「からだ」の動きや生命の働きをつかさどるところ
二番目は「大脳辺縁系」=「こころ」の働きの元じめ。
一番上は「大脳皮質」=「知力」や「ことば」を働かせるところ。

大脳皮質は、ふつう私たちが「脳」といっている場所のことで、その表面に140億個ほどの脳細胞が配列されています。「小さな小さな豆電球がぎっしり並んでいる」と考えてみてください。

その豆電球1個ずつに電線が用意されていて、その電線は、大脳辺縁系を通り、脳幹を通っています。この電線が「神経」です。

生まれたばかりのときは、おっぱいを飲むとか、おしっこを出すとか、「生命を守る」ために大切な場所の配線工事しかできあがっていません。他の部分は、電球や電線が準備されてはいるものの、接続工事がまだできていないのです(点線部分)。

配線工事(神経)は、中心から末端へとすすみます。

首、背骨などからだの中心部からだんだん、舌の先、指の先、足の先といった末端まで配線が伸び、同時に大脳表面の電球への接続もすすんでゆきます。太いしっかりした電線の敷設工事が終われば、次に細かい分岐線の工事にかかります「おおざっぱから細かいことへ」という法則です。

分岐線の数がふえるにつれて、いろいろな声を使い分けたり、指でものをつまんだり、ころばずまっすぐ歩いたり、できるようになってゆきます。

言うことがきける=大脳皮質に電気が流れている

大脳皮質には電球がぎっしり並んでいて、全部の電球には電線がつながっていることがわかりました。

「言うことをきく」ために働くのは、「知力」や「ことば」をつかさどる大脳皮質です。

大脳皮質の電球に、電気がちゃんと流れて、ピカピカと光るためには、どうしたら良いのでしょうか?

まずは、「からだ」の脳、脳幹に電気が流れなければなりません。「早寝早起き」「決まった時間の食事」「適度な運動」が大切です。脳幹は重ね餅の一番下の土台です。丈夫な土台ができれば、上のお餅も安定して乗せることができます。

次に、その上の段、「こころ」の脳、大脳辺縁系です。この大脳辺縁系に電気がスルスルと流れると、大脳皮質の電球がピカピカと光るようになります。

中川先生は次のようにおっしゃっています(中川,1999)。

「好きこそもののじょうずなれ」ということわざがあります。おもしろいと思うこと、興味を持ったことは、すぐに覚えられるし、じょうずにできるという意味ですね。

「こころ」と「記憶」の仕組みをうまく言い当てています。記憶は複雑な仕組みで起こりますが、大脳辺縁系にある「海馬」が関係しています。

「おもしろい」「楽しい」「好き」といったプラスの気持ちのときは、大脳皮質(豆電球)につながっている電球のうち、大脳辺縁系の場所を通る部分が電気をよく通すのです。電気がスルスルと通りぬけられる、とでもいえばわかりやすいでしょうか。

「ほめて育てよ」ということわざもあります。「やる気」「集中力」のもともやっぱり「おもしろい」「楽しい」「うれしい」なのです。ほめられればうれしい。すると自然に、またやりたい、もっとやりたいという気持ちが生まれ、無理にやらされなくても自分からどんどん覚えるのです。

「集中力」も楽しさ、おもしろさから生まれます。「集中力」は知力や学力と関係の深い力です。おもしろいと熱中し、熱中するから上達します。楽しい遊びに熱中すること。それが「学び」の基礎です。

「よく遊び、よく学べ」ですね。

電流を流すには=その子が今楽しいこと(発達段階)を知る

「おもしろい」おもちゃや遊びで「楽しく」遊び、「好き」な人から「うれしい」言葉かけでたくさんほめられると、大脳辺縁系にスルスルと電気が通り、その上にある脳の「知力」や「ことば」を働かせる大脳皮質の電球が光ることに繋がることがわかりました。

つまり、子どもが「言うことがきけるようになる」ためには、親がその子にとって「おもしろいおもちゃ」や「楽しい遊び」、「うれしい言葉かけ」を理解しておく必要があるのです。

インターネットPCITランタンは発達支援を重視します

そのために、インターネットPCITランタンでは、お子さんが今、認知発達のどの段階にいるのかを重視し、発達段階に合ったおもちゃや遊び、言葉かけをご提案することで、より効果的なPCITの治療に繋げます。

セッションは基本遠隔での実施ですが、発達検査をご希望の場合はご自宅に訪問させていただきますので、是非お気軽にお問い合わせください。

<引用文献>
中川信子(1999).1・2・3歳ことばの遅い子―ことばを育てる暮らしのヒント.ぶどう社.