おもちゃの数を減らすと、子どもの遊びが変わる?
PCITでは、「特別な遊び」と呼ばれる親子の時間があります。ちょうどこの時期は、セッション中にクリスマスやお正月に買ってもらった新しいおもちゃが登場する季節でもあります。
前回の記事では、「せっかくおもちゃを買ったのに、すぐ飽きてしまう」「遊びが長続きしない」というお悩みについてお話ししました。今回はその続きとして、おもちゃの数と子どもの遊び方について考えてみたいと思います。
多くの親御さん達は、
「いろいろなおもちゃを与えて、知的好奇心を刺激したい」
「たくさんの経験を通して、才能や創造性を伸ばしてあげたい」
そんな思いでおもちゃを選んでいるのではないでしょうか。
けれど気がつくと、子ども部屋やリビングはおもちゃでいっぱい。子どもはおもちゃ箱や棚から次々と出し、「あれして」「これして」と遊びを指示し、親のやり方が気に入らないと「そうじゃない!」と強く主張することもあります。親は振り回されて、正直ぐったり…ということも少なくありません。
おもちゃの数と遊び方の関係
ここで、少し興味深い研究をご紹介します。
ある研究で、子どもに
・16種類のおもちゃを与えた場合
・4種類のおもちゃを与えた場合
それぞれの遊び方を観察しました。
すると、おもちゃに「触れる回数」自体は、16種類与えられた子どもの方が多かったのですが、
・ひとつのおもちゃで遊ぶ時間
・遊び方の豊かさや工夫(創造性)
は、4種類のおもちゃを与えられた子どもの方が多かったのです。
おもちゃが多すぎると、どれも少しずつ触って終わりになりがちです。一方、おもちゃが少ないと、「どうやって遊ぼう?」と考える余地が生まれ、工夫しながら遊ぶようになります。
この研究からわかるのは、「おもちゃは多ければ良い」というわけではない、ということです。
遊びには「枠組み」があった方がいい
子どもの創造性を伸ばすためには、実は遊びにある程度の「枠組み」を作ってあげることが大切です。
おすすめなのは、今よく遊んでいる「旬」のおもちゃ、いわば「1軍のおもちゃ」だけを出しておくこと。その他のおもちゃは、子どもの目に入らない場所に片付けておきます。しばらくして飽きてきたら、入れ替えるだけでも新鮮さが戻ります。
では、どれくらいの量がちょうど良いのでしょうか。
目安は「子どもが5分で片付けられる量」です。
子どもの集中力はおおよそ5分程度と言われています。5分で片付けられる量であれば、「遊ぶ→片付ける」の流れも無理なく経験できます。
3歳以降であれば、ジャンル別に片付けるのもおすすめです。棚や箱におもちゃの写真を貼ったり、ラベルをつけたりすると、子どもにも分かりやすくなります。
片付けができたら、
「キレイになると気持ちがいいね」
「上手に片付けてくれてうれしいよ」
と、具体的に声をかけてあげましょう。
PCITの「特別な遊び」とおもちゃの数
PCITの特別な遊びで用意してもらうおもちゃの数も、実は3種類だけです。
限られたおもちゃと時間の中で、親は子どもの遊びをよく観察し、子どもが何に興味を持ち、どう工夫しているのかを大切にします。その関わりが、子どもの安心感や集中力、そして創造性につながっていくのです。
おもちゃを減らすことは、何かを奪うことではありません。むしろ、子どもがじっくり遊び、考え、成長するための環境を整えること。そんな視点で、ぜひ一度おもちゃの量を見直してみてください。
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<参考文献>
Dauch, C., Imwalle, M., Ocasio, B., & Metz, A. (2018). The influence of the number of toys in the environment on toddlers’ play. Infant Behavior and Development, 50, 78–87.