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「正しいことを言っているんだけど・・・」~ルールに厳しい子への関わり方~

「ここでタバコ吸ったらダメだよね!」

「赤信号なのに渡ってる!」

「バスで電話したらダメって言おう!」

そんな風に、外出先で子どもが大きな声で“正しいこと”を言ってしまって、親としてヒヤッとした経験はありませんか?

幼児のころなら微笑ましいですが、小学生くらいになると、周りの大人が気まずい表情をすることもあり、「どう伝えたらいいのかな…」と悩む親御さんも多いようです。

「ルールを守ろうとする」ことは素晴らしい力

まず、こうしたお子さんはとても素晴らしい力を持っています。

決まりを理解し、それを守ろうとする——これは社会性の発達の証です。

4~5歳頃から、子どもたちは「ルール」を意識し始めます。

園でも「〇〇くんが片づけてないよ!」「そんなことしたらダメだよ!」と注意し合う姿がよく見られる時期です。

そして、小学校にあがる6歳前後になると、「なぜそのルールがあるのか」「相手には事情があるかもしれない」といった、他者の視点を少しずつ考えられるようになります。

この“相手の立場に立つ力”を、少しずつ育てていけるとよいですね。

「こんな理由があったのかも」と話し合う時間を

たとえば、

「タバコを我慢していたけど、周りに誰もいなかったから吸ったのかもしれない」

「急いでいて、車が来ていなかったから赤信号を渡ったのかも」

「大事な電話で、バスの中でも出ないといけなかったのかもしれない」

——そんな風に、“もしかしたら”という想像を親子で話し合うことがとても大切です。

そのときのポイントは、PCIT(親子相互交流療法)のスキルにあります。

まずは子どもの考えを「違うでしょ」と批判しないこと。

「○○と思ったんだね」と繰り返しのスキルを使って受けとめた上で、

「パパ(ママ)は、こんな理由もあるかもしれないな」と、自分の考えを「ひとつの意見」として伝えるのがおすすめです。

このようなやり取りを重ねることで、子どもは「相手の事情を考える力」や「柔軟なものの見方」を身につけていきます。

ルールを守れる子が、息苦しくならないために

決まりを守る力は長所です。

でも思春期に入ると、完璧主義や自己否定につながってしまうことがあります。

「守れなかった自分」を責めたり、「ちょっとした失敗も許せない」と感じたりすることがあるのです。

そんな時期に備えて、今のうちから“ゆるめる経験”も大切にしておきましょう。

たとえば、

・大人が自分のちょっとした失敗を「やっちゃったー」と笑って見せる

・他の人のミスを「まあ、そんなこともあるよね」と受け流す姿を見せる

こうした日常の積み重ねが、「失敗しても大丈夫」という安心感を育てていきます。

お子さんの“まっすぐさ”を、社会で輝かせるために

ルールを守ろうとする姿勢は、お子さんの誇れる美点です。

その力をのびのびと発揮できるように、

「相手の立場を考える練習」や「小さな失敗を笑って受け入れる経験」を、日々の中で練習していくことが大切です。

親子で「どうしてそうしたんだろう」「こんな理由があったのかもしれない」と話し合う時間を、少しずつ増やしてみましょう。

その積み重ねが、お子さんのやさしさと柔らかさを、ぐんと育ててくれます!

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